館長の後藤卓也さん
1894年に考案されて以来約115年、かつてはわれわれの身近にあったガリ版印刷(謄写 印刷)。最近はコンピュータ化/電子化の中で消えてしまいました。
我々の生活、ひいては日本の文化を創ってきたといっても過言ではないガリ版文化を永久に保存すべく1996年に設立されたのが、山形謄写 印刷資料館です。99年1月に資料館本館が完成し、非・常設展示ですが、収集物を公開しております。今までに日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、「エコノミスト」誌、NTT広報誌等の新聞雑誌・テレビ東京「開運なんでも鑑定団」、NTV「税ゼミナール」、NHK東北ワイド 等、テレビ番組等さまざまなマスコミにも紹介されました。そして数回、山形県文翔館や金融機関等で「謄写印刷資料展」 を開催しています。
収蔵物は古くは明治30年の機材から、近年の鉄筆・ヤスリ・印刷機等の機材、明治から現在までの印刷物、規則本、昭和10年前後のチラシ(約500枚)、草間京平・小針美男・森田睦を中心とした名人たちによる美術謄写 印刷、俳優/佐藤慶の制作作品等合計12,000点を数え日本でも最大のコレクション総数となっております。
希望者には予約公開しております。
基本的には、土日祝日以外の中央印刷株式会社営業日午前9時〜午後3時まで公開しておりますますが、非・常設展示のため、見学希望者は必ず事前に下記事務局までお問い合わせお願いいたします。
〒990-0051 山形市銅町1-1-5 中央印刷株式会社内
山形謄写印刷資料館 館長 後藤卓也
TEL 023-631-5533
FAX 023-631-5535
E-mail goto@chuo-printing.co.jp
○孔聖、謄写印刷の神様「草間 京平」
○「井上 修吉(小松 滋)」作品集を刊行
2011年10月中央印刷株式会社創業55周年、山形謄写印刷資料館設立15周年を記念して井上修吉著「H丸伝奇」を復刻・発刊させていただきました。
井上修吉は、明治38(1905)年、山形県東置賜郡小松町(現川西町小松)に生まれ、県立山形中学・東京薬学専門学校を卒業後、東京での病院勤務を経て昭和4(1929)年郷里小松町で薬局を開業。地域の文化的活動をしていた傍ら小説等を書き、「小松滋」の名で応募した「H丸伝奇」がサンデー毎日大衆文芸小説第1位入選をはたしました。この時の第3位が後の文壇の大御所となる井上 靖でした。「小松滋」の筆名は、東京の病院で知り合い、駆け落ち同然で結婚したマス夫人との間に出来た三人の男の子(滋・厦(ひさし・後の井上ひさし)・修佑)のうち長男滋の名と、小松町の小松を合体したものと考えられます。しかしながら結核性カリエスの為に昭和14(1939)年6月16日、34歳の若さで病没しました。
才能がありながら、時代の波にほんろうされ、無念の中で若くして亡くなった井上修吉。亡くなってから七十年以上が経過し、その作品は再び世に出ることができました。ご興味のある方は当社後藤卓也までお問い合わせ下さい。
中央印刷(株) |
|||
---|---|---|---|
代表者名 | 後藤 卓也 | 郵便番号 | 990-0051 |
住所 | 山形市銅町1-1-5 | ||
電話番号 | 023-631-5533 | FAX番号 | 023-631-5535 |
ホームページ | http://www.chuo-printing.co.jp |